シーサーについて

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沖縄のシーサーとは、エジプトの富裕層の人達の間でリアルなライオンの像を屋敷や墓などに飾ることが権力の象徴として流行っていたことをシルクロードを通って商売をしていた商人達が伝言ゲームのように口伝えで各国へ持ち帰ったことで広がっていったものが、中国から沖縄へ伝わったのが始めとされています。
各国にはライオンは存在せず、見たことがなかったため、それぞれの国の神獣や神などとMIXされ形が変化し伝わりました。
しかし、なぜだかわかりませんが沖縄のシーサーは変化した中国から伝わったにもかかわらず原型とされているライオンとワシ(これはまた別の説の一つですがエジプトのスフィンクスが伝わったともいわれています。)の原型が残ったと言われています。
なかなかわかりにくいと思いますが、私が尊敬してやまない島常賀さんのシーサーにもワシの翼があるとも言われています。
そして、沖縄のシーサーは始めは口の開いたシーサーしかなく対ではなく1体ものでした。
家の屋根にある漆喰シーサーや部落に置かれている石でつくられた部落シーサーを見ると、開口のシーサーしかないことが分かると思います。
それが開閉の対になったのはある説では、やちむんさーが開口のシーサーを2体つくり、一方には男の象徴をつけたところ飛ぶように売れたことがきっかけとなり、対のシーサーが生まれたようです。
その後、阿吽等の考えなどが入ってきて、開閉の対になったとか。
でも、もともと沖縄は無宗教の人が多かったこともあり、口の開いた方は威嚇し、口の閉じた方は今ある幸せが逃げて行かないように優しく包み込むメスまたは母ちゃんとされてきました。
ただ、シーサーには「こうでなくてはいけない!」といった決まりが無く開閉の意味はつくり手、地域によって異なりますのでどの説が正しく、どこの説は間違っている!ということはありません。
実際、海人(うみんちゅ)の村、糸満のシーサーは他の地域とは異なり口の開いている方は母ちゃんで、母ちゃんはは父ちゃんが獲ってきた魚を売るためによくしゃべるので開口がメス、父ちゃんは海人なので寡黙で魚を捕まえるので、閉口が父ちゃんオスとされています。
私、皆々子がつくるシーサーは開口が父ちゃん、閉口が母ちゃんとしてつくっています。
昔んちゅな考えですが、父ちゃんは家族を守る強さがあり、外で戦う。
母ちゃんは家の幸せを願い、家を守る強さと優しさがあると思っています。
私がそうありたいのもありますが。
そして、私のシーサーは父ちゃんシーサーも母ちゃんシーサーも鋭さは出していません。
強さと優しさ、怒りや怖さは私のおだやかな沖縄のシーサーとしては良いと思わないからです。
ですので、私のシーサーははどこかユーモアと優しさのある表情になるよう心掛けてつくっています。